豊島区、千川駅近くのわかしま内科のブログです。

日記として。

下村大臣は「計画の変更も検討したが、2019年のラグビーワールドカップに間に合わない」として、計画通り進める考えを改めて示しました。

テレビ朝日ニュース(ヤフー)

朝日新聞世論調査では71%が建設計画に反対

NHK世論調査では81%が「納得できない」

それでも?。。。。。。隣りの板橋区選出の大臣のことを虐めてはいけないのだろうが。。。。。

日本ラグビーフットボール協会
会長 岡村正(東芝相談役)
副会長5名
理事13名 うち1名が河野一郎

河野一郎という人は自民党の政治家ではない。医科歯科卒の医師でありJOC理事を兼ねる河野一郎。日本スポーツ振興センター(JSC)の理事長でもある。森喜朗にとても可愛がられている人材らしい。

森喜朗は現時点で前面に出ていないが、2005年から今年の春まで5期10年にわたってラグビー協会の会長の座に君臨していたのである。その人が2020東京オリンピック組織委員会の会長になったという構図なのであって。いろいろと言われる前に森喜朗はラグビー協会会長を財界人にゆずった。

何が何でも、ラグビーワールドカップと東京オリンピックを2520億円オーバーで建設した競技場で開催したい大物政治家森喜朗が居て。板橋区選出の下村大臣とは。。。。 格が違い過ぎです。

私のブログは診療所のブログですから、医療とどこかで結びつけないと、ただの放言になってしまいます。

2520億円を何と比べるか、当院のブログではやはりC型肝炎のソバルディ、ハーボニーの治療への医療費支出の問題ですね。

高い、高い、と言われている治療です。日本の国民健康保険の収支に大きく影響しかねない、ということで、論議されています。患者一人当たり500万円プラスアルファの薬剤費がかかり、まだウイルスを保有しているC型肝炎の患者数、正確な数はすぐに言えないけど、治療が必要な人が50万人程度残っているとすれば、その掛け算の答えは2兆5000億円。おお、うまく、新国立の10倍とでました!(実際、50万人に処方するのか、それよりもずっと少ないという説もあるのだけど。もしも10分の1にしか投与しないのなら、新国立1コ分で済みますね!)

新国立を2500億円で建設するのが高いか安いか。C型肝炎患者の95%以上でウイルス排除をもたらす薬物治療にその10倍、2兆5000億円使うのが高いか安いか。私は肝炎治療に使いたいですけどね。

最後に、医学部時代に教育していただいた河野一郎先生、ラグビーをやっていた医学部の同級生には、お詫びしておきます。