ファイザー/モデルナの4回目接種が全国で案内される時期になってきた。60歳以上という年齢の制限、基礎疾患、高度肥満、という条件を満たさない豊島区民については、現時点では接種対象ではないとされた。(将来、国が接種対象を拡げるかもしれないから、接種券が届いたら、自分で保管しておいてくださいとのこと)
4回目接種を先行して行ったイスラエルなどの成績で、現状のオミクロン系統の株の流行のもとでは、4回目接種は、1)ごく短い期間、2ヶ月ほどで感染発症を減らす効果が期待できなくなる。2)一方で、重症化の予防効果は、もう少し長く、半年単位で持続することが期待できる。という2つの評価となっているらしい。
だから、「高齢」「基礎疾患」「肥満」というオミクロン株でも言われている重症化しやすいと予測される因子のいずれか一つを持っている者だけを今回の4回目接種の対象としたのだろう。(ちなみに喫煙者というのも重症化しやすい因子に本来は含まれるのだけど、今回の4回目ワクチンの優先接種の対象には含まれていないのは。。。。。)
イスラエルを先頭とした、先行国でも、4回目の次、5回目接種についてはその計画も報じられていない。また、オミクロン株に特化したワクチンの開発についても、ファイザー/モデルナともに、2022年秋頃までに作りたいと言っている。現行のワクチンよりも、感染発症を減らす効果が期待できるが、まだまだ、時間がかかる。今年の秋まで、オミクロン株(もしくは類似の株)が、流行の中心であるかどうかの予測もたたないが。
なにが、心配なのかというと、今年の夏までに4回目接種を終えた豊島区民のワクチンの効果がどれだけ今年の冬に残っているのかという心配。感染発症の予防という点については、もう、2ヶ月後の秋には、効果は現弱してしまっている。重症化予防が冬の前半くらいで賞味期間切れにならないのだろうか。秋以降から冬に「オミクロン株特化型ワクチン」の5回目接種を受けられる期待は今のところ持てないのだから。
わかしま内科で区民に行った3回目接種の多くは2月、3月、4月、に行われているから、そこから5ヶ月間隔をとるとなると、実質、7月、8月、9月に接種しましょうという印象になるけど、冬の頃の抗体の量を勘案すると、待てる人はもう少し遅いタイミングで接種したほうがいいのではないだろうか?オミクロンよりも凶悪な病原性の株の出現がなくて、オミクロンの流行も、今以上に増加して感染のリスクが増えていない限りは。
接種券が届いても、まだ、接種はしない作戦で行きましょう!という呼びかけは、なかなか、通用しないだろうか。。。。。。