昨年2013年の春から夏にかけて風疹の大流行があったわけですが、今年2014年の動向を見てみると、少数の患者発生の報告が都内では見られています。流行は周期的に繰り返す可能性があり、赤ちゃんの先天性風疹症候群を防ぐ目的としては、妊娠可能な若年女性、そのパートナーである既婚若年男性へのワクチン接種を通じて、風疹抗体保有者の率を上げておく努力が必要です。

風疹のワクチン接種事業は、区単位でルールを作っていて、隣接する板橋区は住民のうち、妊娠する世代の女性のみを対象にしています。豊島区はさらに積極的に、妊娠世代の女性と、その配偶者にも、抗体検査、ワクチン接種(無料)の事業を行なっています。豊島区行政の子育て世代への配慮として高く評価できます。以下のページで、その内容を確認してください。

豊島区の先天性風疹症候群対策のページ

この風疹予防の事業も今年度限りと予想しています。抗体検査が2015年3月14日まで、予防接種が2015年3月31日で終了します。

豊島区に住所のある若い女性たちには、3月までにこの制度の活用をおすすめします。パートナーといっしょに豊島区の医療機関を訪れてください。

千川駅周辺のみなさんについては、わかしま内科が積極的に引き受けます。

2015年2月末に、豊島区から同じ事業を2015年4月からまた1年間実施することが伝えられました。3月中旬現在、上記の区のHPへのリンクは無効になっているようです。おそらくは、4月以降に新たに広報を再開する予定なのだと思います。