昨年の2015年は、日本で供給されるワクチンが一律値上げされましたので、やむなく500円程度の値上げをわかしま内科も宣言いたしました。その経緯については、同じ「お知らせ」のなかの2015年の記事をお読みください。

今年の秋以降に接種されるワクチンも、昨年来販売されている4価ワクチンです。各社同じ、各医療機関同じ、ほぼ同一の価格で納入されるワクチンです。そういう意味では、昨年と今年でなにも変わっていません。料金改訂(値上げ)を必要とする明確な理由はありません。ただし。。。。

当院でのインフルエンザワクチンの接種は、23区の高齢者の公費接種が一つ。これは、23区との契約にもとづく行為で、全医療機関同一価格が指示されています。

次が、自費による一般の大人から子供の接種。これは、各医療機関が独自に決定した価格になります。ここに含まれるのは、千川駅周辺にお住まいをお持ちで、長く親子で当院でワクチンを接種してきたお馴染みさんが多いのです。だから、むやみに負担を増やしたくない、ワクチンは安く供給したい、そう思います。

第3が、東京都総合組合保険施設振興会(略称で、東振協)との契約によるワクチン接種です。東振協と文書をかわし、契約料金を明らかにしたうえで、接種します。東新協からは、昨年のワクチン値上げは突然のことで対応できなかったが、今年は昨年のワクチン値上げを反映して、各医療機関には、上限3840円での接種としたい、ついては、わかしま内科との契約条件をいくらとするか返事を求められました。東振協との契約については、3800円程度まで値上げしても組合員とその家族は実質大きな負担額にはならないという話になるわけです。

正直、少しだけ悩みました。長年わかしま内科でインフルエンザワクチンを打っている家庭には経済的な負担を増やしたくない、そう思うわけで今年再度の値上げはしたくない。でも、東振協は値上げしたって払いますよ、必要ならどうぞ値上げして届出てください、そう言われた訳です。東振協の助成の来院者だけ値上げする?それは東振協としてはしないでくれ、そうなっています。

昨年は、東振協がワクチン原価にみあった値上げをみとめてくれなかったので、近隣の医療機関のなかには昨年は、その取り扱いから降りた(ヤメた)ところもあったようです。今年は値上げが認められましたから、復活なさるんじゃないかと思いますが、果たしてどうでしょうか。(ここは、苦笑、とでもしますか。。)

あれこれ、考えたのですが、この8月に東振協に価格の返事を済ませました。昨年と同じ価格です。必要以上の値上げをすることは、当院の方針に合わない、そういう判断です。出来る範囲で、安価にインフルエンザワクチンの供給をしたい、そういう従来の方針を維持しました。

安価な価格を維持しているのは、従来からの当院での接種者のおサイフを守りたい、それに尽きます。価格競争で他院のお得意様患者をこちらで奪うことは目的ではありません。常々思うのですが、薄利多売も、デパートのように高額で少数売り上げても収益はあまり変わらないはず。デパートでお買い物したいなら、どうぞ、デパートに行って下さい、そういう気持ちです。なお、取り扱っているワクチンに優劣はありません、高い医療機関が質のよいワクチンを使用するとかではありません。

この場をかりて、お伝えしたいのは、わかしま内科は、有り余る職員数(労働力)で、莫大な売上げを目指す、そういう医療機関ではないことです。インフルエンザワクチンの代金も安くしておきますが、デパートに要求するような、過剰なサービスは求めてほしくないのです。具体的には、窓口での、さらに困るのは電話での長時間にわたる相談や問い合わせをすること。当院の職員は手が足りません。たくさんのサービスを求めるなら、5000円とかで接種する病院等もあるようですから、そこに求めて、質問や連絡をしてください、コンシェルジュのような業務を任された職員に電話を回して面々とお話いただけるのではないかと思います。わかしま内科に、その業務をひきうける職員はおりません。

リンクの場所に、インフルエンザ予防接種の料金表がありますので、それを閲覧のうえ、既に例年インフルエンザワクチンを接種されているのであれば、それと変わるところはありません。当院、予約などの煩雑な手続きはとらず、来院された患者さんには、順番に接種いたします。(1日何名限定で接種しますとかいうことは、当院では必要のない話です)

「インフルエンザワクチン接種について」のページへのリンク(料金表など)